江戸後期の当主、四代目太田七右衛門は、二本松藩主の丹羽長富侯から花梨の木を賜りました。この木は丹羽侯別邸のお庭にあったのですが、落雷で真っ二つに裂けながら生き延びた半身を、縁起が良いと頂いたのです。四代目はこの花梨を中庭に植え、当時の太田家には門側に樫の木があったため、「内に花梨(借りん)、外に樫(貸し)」を子孫への家訓としました。堅実経営(借りん)と社会貢献(貸し)の教えとして受けとめられています。
以来、この花梨は太田家の中庭に約170年ほども育ってきました。毎年4月頃にはピンクの可憐な花を咲かせ、10月には大きな黄色い実が稔ります。古木ゆえ、年によって実は多かったり少なかったり。この稀少な花梨の実を、純米生酛原酒を用いて美味しい花梨酒に仕上げました。
この特別限定の花梨酒は、年を経て、極めて高貴な味わいに昇華いたしました。
※画像は2009年ですが、お届け品は2013年です。
#召し上がり方
大きめのグラスに1/3ほど注いで、熟成した豊かな香りをお楽しみください。飲用温度は、微冷温の10~13℃がお奨めですが、15~18℃の室温もよいでしょう。
#料理例
ビターチョコレート、干し柿などドライフルーツ。料理では豚の角煮、酢豚など。