宝暦大七 〜頂上への決意〜

 「宝暦大七」−創業時の年号を名前に冠したこのお酒は、弊社の正規商品ライン最高位にあります。もちろん、その上の最高峰、「妙花闌曲」を忘れた訳ではありません。ただ、天候や米の収穫、時運に恵まれなかった年には出さない、と潔く決めている妙花闌曲に対し、宝暦大七は頂上に常在することが求められるという違いがあります。
 それは、宝暦大七はお酒の出来不出来によらず商品化するという意味ではありません。そうではなく、むしろ常に旗艦商品として在ることを決意した故に、自らに課した品質レベルを守るため最大限の努力を払っているのです。
 天候や米に恵まれた年、いわゆるヴィンテージ・イヤーには2千本を越えるお酒が水準を満たすことになりますが、逆に十分恵まれなかった年には、入荷した山田錦をふるいに掛けて例年以上に厳密な選別をし、さらには上槽したお酒にも各段階で最も厳しい利き酒審査を行います。最高品質を守るため、わずか158本にしか蔵出しの合格を出さなかった年さえあるほどですが、幸いにして今までどんな年も、私達の最善の努力が全く報われなかったことはありませんでした。
 この商品の品質を維持することは、弊社の誇りです。私共は、このお酒の品質が単に欠点や破綻のない最高品質であるのにとどまらず、感動や深い感銘の領域に到達するものであることを常に目標としています。「宝暦大七」は、生もと造りでは史上初めて、全国新酒鑑評会における金賞(2000および2002醸造年度)や東北清酒鑑評会における首席金賞(1997醸造年度)を、極めて出品が稀な純米醸造で獲得するなど、鑑評会史に金字塔を打ち立ててまいりました。しかし金賞自体は弊社の究極の目標ではありません。弊社がこのお酒に求めるのは、枠に収まることではなく、枠を越え出て飲み手の琴線を震わせることに他なりません。
高貴にしてグラマラスなこの「宝暦大七」は、他のどんな日本酒にも似ていません。吉澤淑東京農大元教授(国税庁醸造試験所元所長)をして「日本酒の最高傑作」と言わしめ、まさにKING OF SAKEと評された風格は、それを守り抜くためには如何なる努力も惜しまないという固い決意によって維持されているのです。

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